spilt milk -スプリット・ミルク-
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【袂を分かった弟分×兄分の愛憎極道エロティカ】「——アンタのむかつく仏頂面が崩れるところが見てぇんだ。その不感症みてぇな顔がよ」新興の暴力組織『城金組』の年若い組長・城金吟磁(しろがね ぎんじ)は、『能木組』の忠直な若頭であり、過去に自分を裏切った兄貴分でもある烏羽一鉄(からすば いってつ)に強い復讐心を抱いていた。決別の日から数年——吟磁は一鉄を呼び出し、部下たちに「こいつをオンナにしてやれ」と命じる。多少の痛みには動じない一鉄のメンツをもっとも効果的に潰す方法のはずだった。しかしなぜか無抵抗で快楽責めに耐える一鉄に、吟磁のイビツな劣情と執着心が喚起され……。
城金 吟磁
(しろがね ぎんじ)
城金組初代組長。能木組に入り一鉄と兄弟盃を交わすが、裏切られ組を追われた過去を持つ。28歳。
烏羽 一鉄
(からすば いってつ)
能木組若頭。昔気質で義理堅い人物だが、ある出来事で弟分の吟磁の恨みを買い、つきまとわれる。34歳。
佐方
(さかた)
美禅組の3代目組長。破門された吟磁を拾いケツ持ちをしている。
篠塚
(しのづか)
城金組の構成員。吟磁に恩義を感じている。
1話
過去、兄貴分の一鉄に裏切られ組を追われた吟磁。屈辱を晴らすため部下に一鉄を凌辱させるが、イビツな執着心は募るばかりで—…
2話
他人の手で鳴く一鉄を見ても、溜飲は下がらない。再会は忌まわしく、しかしどうしても捨て去れない一鉄との日々を思い起こさせ…
3話
酒の勢いに任せ、一鉄を抱いた吟磁。今回も抵抗を見せなかった一鉄に「罪滅ぼしのつもりか」と聞き、あの日の釈明を求めるが…?
4話
7年前、一鉄が自分を切り捨てた事件の黒幕が発覚し、揺れる吟磁。佐方に一鉄の殺害を唆された吟磁がとった行動とはーー。
5話
ついに決着の場についた吟磁と一鉄、そして佐方。銃撃戦の末、その場に立っていたのは――。下克上愛憎劇、感動のフィナーレ!